令和6年7月19日/9月20日
7月は心の健康をテーマに『心理カウンセリングと高齢者のメンタルヘルス』について、常磐大学人間科学部准教授 樫村正美先生よりご講話いただきました。「高齢期における心の不調は珍しいことではない」とし、高齢者に広くみられる心の不調や、心の不調と認知症とのわかりにくさ、心の不調の治療法、心理カウンセリングについてスライドを使ったり、例を挙げながら分かりやすくお話くださいました。「公認心理師・臨床心理士は心の専門家だが、医師ではないので診断をしたりお薬を処方したりすることはできない。相談者の抱える悩みごと・困りごとを丁寧に聞き取り、これからどのようにしたら少しでも気分が楽になるか、症状が軽くなるかを話し合う。悩みをすぐに解決できる魔法のようなものではないが、自分のことを話し、それをしっかり聞いてもらうことで、問題点が整理できたり、解決への糸口が見つかったりする。また、カウンセリングをしていて、きちんと医療機関で診てもらう必要があると判断したときには、医療機関の受診を勧めることもある。カウンセリングは本人だけではなく、近くにいる家族にも悩みはあり、その家族にも必要」とのお話がとても心に残りました。「今日はお話が聞けて良かった」「こういうお話を聞いて、皆で話し合うのもいいわよね」とのご意見や感想をいただきました。
(樫村先生は現在、研究の一環で認知症の有無に限らず、広く高齢者のメンタルヘルスの維持のため、65歳以上の方で心の不調を訴える方、認知症の介護に悩んでいるご家族を対象としたカウンセリングを行っています。詳しく知りたい方は常磐大学心理臨床センターホームページをご覧ください。)
9月は「懐かしの名曲あれこれ」と題して、以前にも演奏していただいた武田さんにお願いをしてギターの演奏に合わせて歌唱する『歌の会』を行いました。楽曲にまつわるエピソードを紹介したり、歌手の紹介をしたりと楽しく盛り上げてくださいました。また、今回は歌声も披露してくださり、慣れ親しんだ童謡から青春時代の懐かしい曲まで全13曲、楽しくて嬉しくてみんなで大合唱しました。
「唄ってスッキリした」、「また来てほしい」、「やっぱり歌うのっていいわよね」と皆さんから感想をいただきました。また企画したいと思います。