3月は今年度開催した地域ケア個別会議(全5回5事例)の振り返りを行い、その中から見えてくる地域の課題などについて意見交換しました。
まず移動手段の問題。バスも殆ど通らず、タクシーも費用を気にして気軽に利用できないとの意見が出ました。しかし、これは内原圏域に限ったことではなく、水戸の中心部でもバス停までの数百メートルの歩行ができず困っている人もいるとの話があり、何をもって移動支援不足と捉えるのかについて考える機会となりました。
また、出席された民生委員の担当する地区の現状についても伺い、農村地区が多い内原圏域の特徴や地縁についても知ることができました。一人暮らし男性高齢者のほうが引きこもる傾向が高いこと、介護サービスの利用を遠慮する人、訪問対象ではないが、若い世代が家を出て残される高齢夫婦世帯も増えているので、それも心配とのお話でした。
内原地区の要支援認定者を担当するケアマネジャーからも「変化してきた自分を周りに見られたくないという思いがあり、わざと遠くの事業所を希望する男性もいる」との話があり、ハッとする場面もありました。地域課題解決の糸口になりそうな提案や「その手があったか」と思うような意見を沢山伺うことが出来ました。