共生社会に向けた取り組みとしてのお話会

共に生きる ~認知症と共にある社会に向けて~

日時:11月12日(火)
場所:内原図書館

令和6年1月に施行された『共生社会の実現を推進するための認知症基本法』をご存じでしょうか。認知症の人を含めた国民一人ひとりが個人を尊重し支え合えるような共生社会を目的とした法で、制定の背景には超高齢社会が大きく関係しています。認知症は年齢が高くなれば誰しもなりうる可能性があることを前提とし、政府は認知症になっても支えられるだけでなく、希望をもって生きられる社会を実現するそのための基盤となるこの法を制定しました。

今回はこの基本法で謳われている『他人ごと・他者視点・問題重視』という古い認知症観から、『我が事・本人視点・可能性重視』の新しい認知症観への変革についても分かりやすくお話してくれました。

『人は年を取れば五感や身体の変化など色々なところに支障を来すもの。加齢による認知機能の低下も自然なこと。忘れることに備える工夫を今のうちから考えておくのも大切。多くの人は、どのような状況になったとしても安心して住み慣れた地域で暮らせることを望んでいる。病気や障害があってもなくても暮らしやすい地域社会をみんなで一緒に作っていくことが大切なことではないか』とのお話がとても心に残りました。

終了後の参加者アンケートでは、参加して認知症に対してのイメージや考え方に変化があったという方が多くいらっしゃいました。※下記へアンケート結果の一部を紹介します。

◆お話会に参加する前と後でご自身の中で変化はありましたか?

<どんな変化か教えてください>

  • 本人の気持ち、意見を聞くことが大事。周りに伝えていきたい。
  • 自分が認知症になるかもと考えていなかった。予防していきたい。
  • 認知症の方を見かけた時や、やたら怖がったり 無視したりしないでいようと思う。
  • 認知症に対しては不安。でも少し解消しました。

など・・・

◆もし、あなたが認知症になったらどのように暮らしたい?

  • a.医療や介護を受けながら今まで暮らして来た地域で生活したい
  • b.介護施設などで必要な支援・介護を受けながら生活したい
  • c.家族の介護を受けながら、今まで暮らして来た地域で生活していきたい
  • d.地域の人たちの支援を受けながら地域で生活していきたい
  • e.その他(穏やかな気持ちで暮らせる場所であればいづれでも)
  • f.わからない
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