「戦後、食べるものがあまりなかったので、良く自転車で涸沼へしじみ取りに行ったんだよ。しじみはタンパク源になるからね。家族みんなをリヤカーに乗せ、父親が自転車で引いてしじみ取りに行ったこともあった。途中、坂道があってね、僕が下りてリヤカーを後ろから押して登ったんだ。『お〜せ、お〜せ』と父親の掛け声と共にね。ずっと昔の話だけど、あの時代はそういう人たちが多くいたんだ。懐かしいよ」(Kさん 79歳)
センター主催の催しの時に聞いたお話です。何気なく交わしたアジサイの話から、涸沼のしじみへと話題が広がり、幼い頃の大切な思い出を聞かせてくださいました。お話を伺って、私も父の若い頃の思い出話を聞いてみようと思いました。(佐藤)